どろんこ農園

どろんこ農園

園児達の手で野菜や花の苗を植え、愛情を持って草取りをしたり水やりをしたりして作物の生長を見守ります。

そして、収獲したり食したりする経験を通して、生かされ生きる「命のつながり」を学び、働く喜びや助け合う心の大切さ、自然の恵みに感謝する心を育てます。

また、土に触れながら健康な心と体作りにつなげ、小動物との出会いから、命の大切さを感じられるように育みます。

“おおきくな~れ”

つばめ組(5歳児)
2023年 冬 大根ひき

期待を膨らませて待っていた大根がみるみると育ち、12月4日に初収穫しました。大きな大きな大根が採れ「やったあ!!」「すっごく、おっきい!!」と、驚きと喜びの声をあげていました。職員も大喜びでした。その後も「今日の給食に使うから取ってきてください」と注文が入ると畑へ行き、寒さも忘れて大きな大きな大根を掘り、給食室に届けていました。例年よりも立派な大根が収穫でき給食室の職員も驚くほどでした。給食の時間になると、「どろんこ農園で大きな大根が取れました。『今日の豚肉と大根のおろし煮』にどろんこ農園でとれた大根が入っています。柔らかくて甘いです。」などと放送をかけていました。夏野菜に続き、自分達で収穫した大根をみんなが喜んで食べてくれて、なんとも誇らしげでした。

2023年9月27日(火) 大根の種まき

夏野菜の横に大根の種をまきました。小さい小さい種を数えながら3粒ずつ慎重に穴の中に入れていきました。数日後、様子を見に行くと、「ハートの形でかわいい」と、小さな葉が出ていることを発見していました。その後、間引き体験もしました。3本出てきているうち、どれを抜くか友達と相談しながら、そっとそっと抜いていました。間引きした大根の葉は給食室で調理してもらうと、「食べられるの??」と驚き、「これかな?美味しい!!」と野菜の苦手な子も普段より多く食べていました。

2023年7月3日 じゃがいもの収穫

じゃがいもを収穫しました。枯れている葉を見て心配していると、「じゃがいもは土の中にあるから大丈夫」と、家庭でじゃがいもの収穫をしたことがある子が声をかけていました。 堀り始めると茎の真下だけでなく、広い範囲でじゃがいもが見えてきて宝探しのように目を輝かせていました。掘り終えると、一つ一つ数え、なんと443個もありました。「保育園のみんなで食べられるね」と、満足そうにし、「今度のカレーライスに入るかな~」と、食べることを楽しみにしていました。収穫を通して、更に野菜への関心、食への関心へと広げていました。

2023年6月26日 夏野菜の初収穫

5月に苗を植え、毎日のように水やりをして草取りしながら観察してきた夏野菜、とうとう収穫できるまで大きくなりました。「ピーマンできているよ!もう収穫しても良さそうだよ!」と大きくなっていることを発見し、初収穫となりました。他にも小さいきゅうりができていること、トマトが前回見た時よりも大きくなっていることなど気付いたことを友達同士報告し合っていました。
園に戻ると、夏野菜が収穫できたことを園内に放送し、仏様にお供えしました。

7月に入ると次々に野菜が実り、給食に野菜が使われるようになりました。食前に「今日の給食の○○(メニュー)の中に、どろんこ農園で採れた○○が入っています。たくさん食べてくださいね」などと、5歳児が放送をかけると「は~い!!」と元気な返事が各クラスから聞こえていました。自分たちで育てた野菜を給食室で調理してもらい各クラスでみんなが食べてくれ、とても誇らしげでした。

2023年6月6日

園庭のプランターには緑のカーテンができるように「ふうせんかずら」の種を蒔きました。「ふうせんかずらって、この前のつばめ組さんが植えてたの?」「ハートの形?」と昨年のことをよく覚えていました。種をそっと穴の中に入れると、「おふとん、ポンポン」と優しく土をかけていました。毎日、水やりし「大きくなってきた」「どこまでいくかな?」と、発見したことを友達と報告し合っています。ぐんぐん伸びて緑のカーテンになることを楽しみにしています。

2023年6月5日 玉ねぎの収穫

ひばり組さんの10月に植えた玉ねぎの苗が育ち、大きくて立派な玉ねぎが掘れました。5月には「まだかな~」「葉っぱ、倒れてからやって」と草取りをしながら楽しみに収穫のこの日を待っていました。
いざ、収穫すると、「草みたいなの(苗)を植えたのに、すっごい大きな玉ねぎになった!!」と、自分達で植え育て収穫した喜びを味わっていました。収穫後、「おかあさんに見せてあげる!」と、どろんこ農園と玄関を何往復もして玉ねぎを運び、たくさん並んだ玉ねぎを見て、とても誇らしげでした。「たまねぎ、苦手やけど食べてみようかな」と、食への関心にも繋がっている子もいました。

2023年5月15日(月) 夏野菜の苗植え

園舎の西側にある「どろんこ農園」に夏野菜の苗を植えました。 一人一人、自分が育てたい野菜を決めオクラ、キュウリ、トマト、ピーマン、ナスの5種類の苗を植えました。ナスは千両ナスだけでなく、白ナス、丸ナスも植え、千両ナスと白ナスでは茎の色が違うことに気付いていました。どんなナスができるか楽しみにしています。
土を掘り苗を入れ土をかぶせ優しく優しく植えていました。毎日の水やりや草取りをしながら「おおきくなってね~」「食べられるようになるかなあ」と、自分達で育て収穫した野菜が給食の食材になることを楽しみにしています。
野菜の栽培を通して、生長に関心をもったり、食へのつながりを感じたりと、様々な気付きや学びを大切にしていきたいと思います。

生長の様子や発見を目で見て分かるように下記のような表にすることで、みんなで生長の喜びを共有したり振り返りしたりして、関心が深まっています。

ひばり組(4歳児)
2023年12月8日 チューリップの球根植え

園庭のプランターと、ホウセンカを育てた後のプランター(2階テラス)にチューリップの球根を植えました。園庭のプランターには買ってきた球根を、2階テラスのプランターには春に咲いたチューリップのあと掘った球根を植え、どんな違いがあるかも実験しています。 今のところ、どちらも芽が出てきてくれ喜んで観察を続けています。年長児になることへの期待と綺麗なチューリップの花が咲く期待が重なっていました。

2023年12月8日(金)

ホウセンカの花が咲き終わると枯れていき種が出来てきました。花がなくなり茶色く枯れていくことを悲しんでいましたが、取った種を蒔くと、また花が咲くことを知り「お花ってすごいね!」と喜び合っていました。5月に蒔いた種を思い出し、同じものができていると、大事そうに種とりをしていました。

2023年11月6日(月) 玉ねぎの苗植え

来年度年長児になった時に収穫できるように玉ねぎの苗を植えました。植え方を聞いたあと丁寧な手つきで植えていました。次は自分達が年長児になり、畑のお世話をするようになることへの期待も膨らんでいました。その後、水やりや草取りもしてお世話をしています。

2023年8月8日(火)

園庭で育てているとホウセンカの葉が幼虫に食べられてしまい、茎だけになるものもあり、みんなで話し合って、保育室前の2階テラスで育てることにしました。
水やりを続けると、どんどん大きくなり安心して観察していました。ピンクや白、紫の花が咲き始めると、自分のホウセンカは何色の花が咲くかと楽しみにしていました。

2023年6月29日(木)

ホウセンカの苗が立派に育ちました。狭いプランターにたくさんの苗が育っていたので、どうしたら良いか?と話し合い、一人ずつ植木鉢に植え替えて育ててみることにしました。

2023年6月23日(金)

ラデッシュが育ち、収穫しました。二十日大根とも説明していたので、白い大根と比べて「小さい」と不思議そうにする子もいました。図鑑で見て、ラデッシュを思い浮かべていた子は「大きくなった」と喜んでいました。給食室にて茹でてもらい、薄切りにして味わいました。「どんな味かな~」「ピンクだから桃じゃない?」と、初めて食べる子が多く味をいろいろ想像していました。食べてみると、「おいし!」「だいこんの味がする」と、自分達で栽培した野菜の味は格別の様子でした。

2023年5月31日(水)

みんなで図書室の図鑑を見ながら育てたい野菜や花を決め、園庭のプランターにラディッシュとホウセンカの種を蒔きました。「黒色だね」「茶色だね」と2種類の種の色に気が付いていました。好きな方を選んで一粒ずつ蒔きました。
種まきをした後は、毎日の水やりもはりきって行っています。小さな芽が出てくると、「あ、少し葉っぱがある!」と、一層、意欲的に水やりをしていました。
ラデッシュの芽がたくさん出てきたので、間引きもしました。穴があいている葉っぱを見つけ、「これ、抜いていい?」と確認してから優しく優しく抜いていました。大切にお世話しようとする思いが感じられました。
生長の様子や発見をみんなで楽しんでいきたいと思います。

かなりあ組(3歳児)
2023年9月11日(月) ひまわりの種とり

ひまわりが咲き終わった後の枯れた花を観察し、花の中に何かあるのを見つけると、種蒔きの時を思いだし「たね!」と伝えていました。指先で種をほじくり出し、「ちぃっちゃい」「ぺっちゃんこ」など様々な形があることを発見していました。取っても取っても取りきれないほど沢山あり、根気よく種とりを楽しんでいました。ひばり組(年中児)に進級してからも、この種を蒔いて継続して観察を楽しんでいきたいと思います。来年度への期待も高まっていました。

2023年 夏 ひまわり

園庭に出る度に水やりをして観察してきたひまわりが大きくなり「おおきくなった!」と自分の背丈と比べて大喜び。満開に咲く大きなひまわりの花を見上げていました。葉や茎の形、生えている毛、花粉などにも興味を持ち、葉や茎に触ると「少しチクチクする!」、花の芯に触ると「かたーい」など、いろいろなことを発見し驚いていました。
近くではコオロギやバッタ、カエルも見つけ、植物や生き物に触れ解放感と充実感も味わっていました。

2023年5月25日

園庭のプランターにひまわりの種を蒔きました。3粒ずつ種を手の平にのせてもらうと、「これ?」と種を初めて見た子も多く、不思議そうにしていました。一粒ずつ穴に入れると、「おふとん~」と、言いながら土をかけていました。土を掘り起こしている時に、たくさんの幼虫が出てきて、「わーぐねぐねしてる」「ぐねぐねちゃんだ!」と大興奮し、「これ何の虫?」と虫にも興味を示していました。

ひまわりの芽が出てくると、じょうろを出してきて自主的に水やりするようになり、園庭に出るたびに様子を見ていました。芽が大きくなったところで、どろんこ農園に植え替えました。「大きくなってね」と声をかけていました。
自然に触れて好奇心や探求心をもちながら、生長や収穫を待ち望み感動する体験をたくさんしていきたいと思います。